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士乎路紬

士乎路紬は、能登半島で生産される草木染め手織真綿紬で、1970年代に水島繁三郎氏によって創設されました。水島氏は、日本の製糸産業を支え、各地の織物産地を視察して研究を重ね、最高品質の織物を目指しました。能登半島が別名「志乎路」と呼ばれていたことから「士乎路紬」と名付けられました。

この紬は、本場結城紬と同様に、経と緯に手引きの真綿糸が使われ、草木染めが施されています。そのため、柔らかな色合いと風合いが特徴で、着心地も良好です。制作手法に制約をかけず、品質の向上に重点を置いた丁寧な織りや糸作りが士乎路紬の特徴です。

水島氏亡き後も、彼の意志を受け継いで、奥様とお嬢さんが織り続けています。しなやかで薄く、美しい色合いを持ち、着心地が良い士乎路紬は、その独自の魅力で多くの人々に愛されています。

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