弓浜絣は、鳥取県境港市周辺で生産されている織物です。その名前の由来は、鳥取県米子市から境港市にかけて20kmにも及ぶ弓状に湾曲した沿岸の地名「弓ヶ浜」からきています。絣はあらかじめ染め上げた糸を使って織られる織物で、弓浜絣では藍色の糸で紡いだ土台に白色の糸で様々な模様が編みこまれます。その風合いはざっくりとしていて素朴ながら、藍の色がにじんだ白色の糸には風情があります。弓浜絣は古くから地元の人々に親しまれ、農民の生活に合った動きやすくて洗いやすい服として重宝されてきました。最近では小物も作られ、広く人々の生活に取り入れられています。1975年に無形文化財に指定されて以来、絣を保存する会や絣を制作する工房が設立され、弓浜絣の保存と周知に努めています。職人の手間と情熱が込められた弓浜絣は、そのあたたかみで手にする人々の心を幸せにしてくれます。
画像の着物・帯は弊社で過去に買取したものです。
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