「科布(しなふ)」は、「シナノキ」や「オオボダイジュ」の樹皮から作られる古代の布の一つで、葛布や芭蕉布と並んで日本三大古代布に数えられます。現在では新潟県や山形県の一部地域でのみ生産されています。この布は、樹皮から取れる靭皮(じんぴ)繊維を取り出し、灰汁で煮て薄く裂き、でき上がった糸で丹念に織り上げます。通気性が高く、軽く、水に強く、使い込むほどに味わいが増す織物です。素朴で野趣味に富んだざっくりとした生地感を生かして、八寸名古屋帯や角帯、草履、バッグなどが作られ、特に盛夏の装いに最適です。2005年には「羽越しな布」が伝統工芸品に指定されました。ざっくりとした手触りと落ち着きのある風合いが特徴です。
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