紅型染め

紅型染めは、15世紀に日本本土や中国、東南アジアとの貿易を通じて沖縄独自の染物として誕生しました。その後も伝統工芸として大切に守られ、受け継がれてきました。
型紙を使って顔料で柄を染める、型染めという技法で染められ、沖縄ならではの色鮮やかな色彩が特徴です。彩色の技法によって赤、黄、青、緑、紫を基調とした「紅型」と、藍の濃淡で染め上げる「藍型」に分類されます。突き彫りという独特の技法で彫られた渋紙は手作業で独特の温かみのある線を表現し、顔料は自然界の植物や鉱物を粉末状にしたもので色を作ります。柄には隈取りが施され、立体感と華やかさを増します。動植物や自然の風景、風物、建物などのモチーフが描かれ、伝統と斬新なデザインが融合した作品が人気を集めています。