喜多川平朗さんは、明治31年に京都西陣の俵屋で生まれました。俵屋は代々織物を作り、江戸末期には有職織物も手がける由緒ある機屋です。彼は画家志望でしたが、後に家業を継ぐことを決意し、父の指導のもとで修行しました。昭和2年には俵屋17代目を継承しました。 彼は昭和3年に昭和天皇即位大典儀式用の装飾や装束織物の製織を手がけ、宮中や神宮、神社などの織物も制作しました。また、昭和初年からは古代染織品の復元模造事業にも製織主任として携わり、第2次大戦後には羅の復元にも取り組みました。 喜多川平朗さんは昭和31年に「羅」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、さらに昭和35年には「有職織物」においても同様の認定を受けました。彼は90歳で亡くなりましたが、親子二代にわたり、重要無形文化財保持者としての認定を受けています。
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