片野かほりさんは、国画会の正会員であり、名古屋市有松で日本の藍染め絞りの仕事に従事する、藍染め絞りの第一人者として知られる作家です。彼女は、「片野絞」と呼ばれる独自の技法を確立した片野元彦さんの娘で、父の仕事を支え続けてきました。 かほりさんの父、元彦さんは、民藝復興を提唱した柳宗悦さんが有松を訪れた際に案内をし、その際、柳さんが有松・鳴海の絞りと染め技術の復興を託したことがきっかけで、元彦さんは58歳で絞り染め技術の習得を始めました。 「折縫絞」など、片野さんが編み出した技法は、採算を度外視して余分な当て布を多く使ったり、階段状に布を折り畳んで絞るなど、独自の工夫が詰まった技法です。天然藍による深みのある色合いと、藍と白のコントラストが生み出す美しい模様は、まさに「白の中に映える藍」といえる作品です。
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