田島比呂子さん、本名は田島博といい、大正11年に東京で生まれた着物や染織作家です。 小学校を卒業後、友禅模様師である高村樵耕・高村柳治の元で内弟子として修業し、友禅染の技法を学びました。 1959年、師匠の高村柳治の勧めで日本伝統工芸展に出展した訪問着「揺影」が見事初入選を果たしました。1961年には日本工芸会の正会員となり、1966年には「青東風」という訪問着で日本工芸会総裁賞を受賞しました。翌年の1967年からは日本伝統工芸展の監査委員を務め、1972年には日本工芸会理事、1986年には常任理事に就任しました。1987年には紫綬褒章、1993年には勲四等旭日小綬章を受章し、1999年には77歳で重要無形文化財・友禅の保持者(人間国宝)に認定されました。この間も日本伝統工芸展に作品を出品し、1998年には訪問着「入江」で日本工芸会保持者賞を受賞しています。 当時の友禅染の世界では、デザインと染色が別々の人が担当していました。高村父子に師事した経験は、後に比呂子さんがデザインを考案する際に大いに役立ちました。
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