糸数江美子(いとかず・えみこ)氏は、沖縄県石垣市出身の染織家であり、八重山上布の伝統を受け継ぎつつ、自然素材の美を巧みに織り上げる作風で高く評価されています。 実姉であり、八重山上布の第一人者として知られる新垣幸子氏に師事した後、自身のアトリエを構え、創作活動に励んでいます。新垣幸子氏は、2024年に八重山上布の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された名匠であり、糸数氏の作品にも、姉と共通する琉球藍や花織を取り入れた風合いが見られます。 糸数氏は、植物染料による染めの技法を駆使し、繊細な織りで自然の色彩を表現。八重山上布の保存や継承にも力を注ぎ、2014年には沖縄県より「八重山上布」技能保持者(県指定無形文化財)として認定されました。 【略歴】 1955年 沖縄県石垣市に生まれる 1973年 沖縄県立八重山高等学校 卒業 1981年 新垣織物工房にて、新垣幸子氏に師事 1988年 第40回沖展に初出品、「八重山上布『フタジン(二ツ蛍)』」で奨励賞受賞 1989年 第41回沖展「八重山上布『格子に蛍』」で奨励賞 1993年 第45回沖展で奨励賞、準会員に推挙される 1995年 第47回沖展「八重山上布着物」で準会員賞受賞 1996年 第21回全日本新人染織展にて大賞(文部大臣奨励賞)受賞 1998年 第3回アジア工芸展にてFBS福岡放送局賞受賞 2000年 第5回アジア工芸展にて再びFBS福岡放送局賞受賞 2002年 第54回沖展「八重山上布着尺『若夏』」で準会員賞受賞、沖展会員に推挙 2003年 第77回国展に初出品、新人賞受賞 2007年 マレーシア独立50周年記念「東方交流展」にてヴィジットマレーシア大賞受賞 2010年 国画会準会員となる(2012年に退会) 2014年 沖縄県指定無形文化財「八重山上布」技能保持者に認定
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