藍田愛郎氏は、日本工芸会の正会員として活躍しています。彼の母親である田中正子氏は、藍田正雄氏の一番弟子であり、彼女が染めた藍染めの武田菱のアンサンブルの江戸小紋を成人式に着たことがきっかけで、愛郎氏は藍田正雄氏のもとで修業を積むことになりました。 藍田染工では常に数人の弟子がおり、師匠の技術と心を学び、自己と向き合い、努力を重ねる修業時代を過ごしました。2017年夏には最愛の師である藍田正雄氏が亡くなり、藍田染工の代表として師の名と技術、信念を受け継ぎました。 藍田愛郎氏は、師と母親から受け継いだ技術と信念を通して、様々な技術を磨き上げました。その中でも、縞染めや板引き杢、深山染などの技術をはじめ、繊細な柄の江戸小紋にこそ彼の真骨頂が表れます。 彼の作業は非常に繊細であり、季節や環境、そして自身の体力や心境の変化までもが反物に影響を与えます。しかし、藍田愛郎氏は師・藍田正雄氏の名と技術、信念を受け継ぎながらも、江戸小紋に新しい風を吹き込むことで、その伝統を守りながらも進化させています。 1978年 群馬県高崎市に生まれる 2000年 藍田正雄氏に弟子入り 2007年 第54回日本伝統工芸展 江戸小紋着尺「二ッ割よろけ毛万」日本工芸会新人賞受賞 2009年 日本工芸会正会員となる 2013年 米国カリフォルニア大学及びクーパーヒューイット国立デザイン博物館にて復刻した伊勢型紙で染色実演 2014年 第54回東日本伝統工芸展 江戸小紋着尺「千鳥格子」川徳賞受賞 2016年 二人展「染・彩々」展(ノイエス朝日) 2017年 藍田愛郎 代表取締役就任 2018年 民族衣装文化普及協会 きもの文化賞受賞 2019年 第53回日本伝統工芸染織展 江戸小紋着尺「ねじり菊」大丸松坂屋賞受賞 2020年 第67回日本伝統工芸展 奨励賞受賞、第60回東日本伝統工芸展 江戸小紋着物「縄目養老に疋田縦ぼかし」奨励賞受賞 2022年 日本絹の里 企画展「百色百型‐江戸小紋の世界‐」展 2023年 第57回日本伝統工芸染織展 奨励賞・天満屋賞
画像の着物・帯は弊社で過去に買取したものです。
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