型絵染作家の鎌倉芳太郎氏は、紅型作家として知られています。彼は大正末期に教師として沖縄に赴任し、そこで紅型に魅了されました。長期にわたる古琉球紅型研究の成果をもとに、独自の色彩論や造形論を加味して、60歳になってから新たなる型絵染を完成させました。 型絵染は文様の創案から型彫り、染色までを一人でこなす工芸であり、鎌倉芳太郎氏はその全てを静江夫人の助けを借りながら手がけました。鎌倉芳太郎氏は1961年に日本工芸会の正会員となり、1973年には型絵染の重要無形文化財保持者に認定されました。1983年には84歳で亡くなりました。 紅型に接しているうちに沖縄文化の研究にも取り組み、その鮮やかな色彩や造形に注目しました。彼の紅型研究は高度な領域へと向かい、完全主義的な性向が発表を遅らせた可能性もあります。
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