伊藤峯子さんは、首里織の中でも最も格式の高い花倉織の作品制作に取り組んでいる染織作家であり、日本工芸会の正会員でもあります。彼女は第40回日本伝統工芸展の高松宮記念賞など、数々の賞を受賞しています。また、アトリエITOを主宰している方でもあります。 花倉織は、絽織と花織を組み合わせた単衣絹織物で、王族だけが着用することが許されていました。伊藤さんは群馬から糸を取り寄せ、自身で染め出しています。特に生繰りの糸は発色と艶感が優れており、花織の立体感と絽の透けがもたらす複雑な陰影にさらなる輝きを加えています。 彼女の作品は淡く、優しく、創作的な色彩感性が感じられ、花織と絽織が静かに美しく共鳴しているかのようです。首里織特有の品位と制作者の美意識が調和した、格別な存在感があります。
画像の着物・帯は弊社で過去に買取したものです。
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