児玉博さんは1909年10月13日に三重県白子町で生まれました。幼少期から父である房吉氏に伊勢型紙の技術を指導されました。 1924年に白子町立工業学校を卒業し、翌年に父が亡くなった後、上京して浅草の伊藤宗三郎に入門しました。彼は同家の職人となり、縞彫を中心に修業を積みました。 1929年に独立して日本橋で開業し、同年に型付師である小宮康助さんの型紙を彫り、以後康助、康孝父子の江戸小紋染に欠かせない存在となりました。彼の作品は日本伝統工芸展にも出品されています。 『玉縞』として知られる曲一寸幅に24本もの縞筋を引く精緻な技術は、伊勢型紙で染められた江戸小紋を指します。現在、児玉博さんが手掛けた「生の伊勢型紙」の中で最も細密な縞が『玉縞』として知られています。 1992年1月1日、82歳で亡くなった児玉博さんは、伊勢型紙の縞彫りで国の重要無形文化財保持者(人間国宝)でした。児玉博さんの素晴らしい技術から生まれた着物は、今も多くのファンに愛されています。
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