吉岡更紗さんは、江戸後期から200年以上続く染織工房「染司よしおか」の6代目です。1977年に京都市で生まれ、大学を卒業後は「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」で販売員として働きました。その後、愛媛の西予市野村シルク博物館で染織技術を学び、2008年に「染司よしおか」に戻り、5代目の父である吉岡幸雄氏のもとで染色の仕事に従事しました。2019年に父が急逝した際には、6代目として家業を継承し、精力的に守ってきました。 吉岡更紗さんの工房では、化学染料ではなく天然の染料のみを使用し、自然界の植物から得られる色素を地下から汲み上げた水に溶かし、生地を染め上げています。彼女は職人として日々の注文に応えると同時に、工房と店舗の経営も担当しています。また、祖父の代から受け継いできた仕事に加えて、奈良の東大寺二月堂の修二会や薬師寺の花会式、石清水八幡宮の石清水祭などの伝統行事に関わり、国宝の復元なども手がけてきました。 吉岡更紗さんは天然の染料のみを用いて様々な品を染め上げ、伝統を受け継ぎながら古来の色を現代に伝えています。
画像の着物・帯は弊社で過去に買取したものです。
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