小倉建亮さんは、京都三大染工房の一つである「小倉家」に生まれ、染織の歴史を紡いできました。初代小倉萬治郎氏の工房で丁稚奉公として働き、14歳のときに初めて染織作品を制作し、「天才的」と称される絵の技術で注目されました。その才能により、20人近くの弟子の中から指導者として選ばれました。 その後、養子となり四代目を継ぎ、大正から昭和初期にかけて、人間国宝である稲垣稔次郎氏の指導を受けながら、江戸時代に蒐集された資料をもとに友禅染めだけでなく、絞り染めなどの新しい染の作品を制作しました。特に、「辻が花」と呼ばれる幻の染めを現代に蘇らせたことで名を馳せました。小倉建亮さんは友禅と絞りの技法を組み合わせた着物を手掛け、新たな作風を打ち出しました。 亡くなった後も、息子の淳史さんやお弟子さんたちが彼の遺志を受け継ぎ、活躍しています。正統派の辻が花の作家さんの多くは、小倉建亮さんに師事した方々です。
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