江戸小紋の技を受け継ぐ染匠、小宮康正氏は、小宮家の三代目として1956年に生まれました。祖父から始まる染工場の一環として、小宮康正氏は1972年に父である康孝氏から江戸小紋の修行を受け、その技術を継承しました。 小宮染色工場の三代目として、小宮康正氏は伝統技術を受け継ぎながらも、常に改良を追求し、江戸小紋の品質を向上させてきました。その功績が認められ、小宮康正氏は重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。小宮家は、同じ分野で三代にわたって人間国宝を輩出した初の偉業を成し遂げました。 江戸小紋のルーツは室町時代にさかのぼり、武士の裃に使用されていたものが江戸時代中期以降に発展しました。江戸小紋は平和な文化の中で花開き、武家文化とともに発展し、庶民にも愛されるようになりました。 小宮康正氏が生み出す江戸小紋の美しさは、柄だけでなく、色の奥深さにも魅力があります。染料の性質によって色が異なり、繊維によって染料が異なる性質を持ちます。小宮康正氏は色を3次元の世界として捉え、色の掛け合わせによって奇跡を起こしています。 1956年東京葛飾区にて重要無形文化財保持者・小宮康孝の長男として生まれる 1972年父のもとで修業を始める 1980年第27回日本伝統工芸展、小紋着尺「木瓜四十本連子」初入選 1983年第30回日本伝統工芸展にて突彫小紋着尺「組み違い連子」文部大臣賞受賞 1988年突彫小紋着尺両面染「立霞入り連子」文化庁買い上げ 1989年第26回日本伝統工芸染織展鑑審査委員東京国立近代美術館「ゆかたよみがえる」展に出品 1990年日本伝統工芸展10周年記念特別ポーラ奨励賞 受賞 1994年第7回MOA岡田茂吉賞 優秀賞 受賞 2006年第53回日本伝統工芸展にて江戸型小紋両面染「梅」高松宮記念賞 受賞 2007年第54回日本伝統工芸展鑑審査委員 2010年紫綬褒章受章 2015シルク博物館「今に生きる江戸小紋」展開催 2018重要無形文化財「江戸小紋」保持者に認定
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