山下八百子さんは、東京・八丈島の伝統工芸品である本場黄八丈の伝統と技術を守り続けた染織作家です。山下八百子さんは1986年に東京都指定無形文化財工芸技術の保持者に認定され、2002年には名誉都民表彰を受けられました。 本場黄八丈は八丈島で受け継がれてきた草木染の絹織物であり、1977年に国の伝統工芸品に指定されています。山下八百子さんは、八丈刈安(はちじょうかりやす)という植物を使って独特な黄色を染め上げ、その美しい色から「黄八丈」と呼ばれています。 本場黄八丈の色は、刈安、椎、マダミという植物から得る三色で構成されています。山下八百子さんは伝統を守りつつ、複雑な織技を駆使して美しい中間色を表現しています。彼女の黄八丈は一般的な黄色の概念から少し離れたモダンで洗練された雰囲気を持ち、晴れやかさを感じさせるドレッシーな印象を与えます。 山下家は黄八丈の織り元として昔ながらの方法を守り続けてきました。先代の山下めゆさんの時代から高い評価を受けていましたが、山下八百子さんの代になり、伝統に一段と大きな足跡を遺しました。
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