大正12年6月26日に金沢で生まれました。昭和24年の春から人間国宝である木村雨山先生に師事し、加賀友禅の技術を学びました。終戦後、金沢で独立され、加賀友禅雷鳥会の最高賞や加賀染創作競技会の賞など、さまざまな作品展で受賞されていました。精力的に創作し、加賀友禅の発展に尽力されてきましたが、残念ながらすでに亡くなられています。 加賀友禅は、加賀五彩とも呼ばれ、臙脂、藍、黄土、草、古代紫を基調としています。これらの色を使って着物に美しい自然の息吹を閉じ込めています。写実的な草花の模様を中心にした絵画調の柄が特徴で、手描きの美しさが線に感じられます。また、「外ぼかし」や「虫喰い」といった技法も使われています。京友禅とは異なり、染色以外の技法はほとんど用いられていないのも特徴です。 これからますます市場で見かけることが難しくなるであろう、本物の加賀友禅の巨匠の作品です。
画像の着物・帯は弊社で過去に買取したものです。
押田正義の着物・帯の高価買取は是非、京都高級呉服買取センターにご相談下さい。