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松枝玉記

松枝玉記氏は久留米絣界の代表的な作家であり、日本の染色界で第一人者として知られています。彼は1905年に福岡県三潴郡で生まれ、養父である栄氏の指導のもとで久留米絣制作に従事しました。 
1957年には日本伝統工芸展に初出展し、その後も出品を続け、1970年には日本工芸会正会員に推挙されました。松枝玉記氏は長い間創作活動を続け、多くの賞を受賞し、後継者の育成にも力を注いできました。1959年には重要無形文化財久留米絣技術保持者にも認定され、1989年には久留米絣技術保持者会の会長に就任しましたが、同年に亡くなりました。 
松枝玉記氏は久留米絣の製作工程、柄つくり、手くびり、藍染、手織のうち、柄つくりと藍染を専門としており、詩情にあふれた大柄な絵画的文様と淡い藍色の階調を組み合わせて独自の世界を築いてきました。松枝玉記氏の最も重要な役割は絣模様の考案であり、「一日一枚」の絣の図案を日課としていたことから、日々絣模様について考えていました。模様の考案は「最も難しく、そしてやりがいのある仕事」と言われており、藍の美しさと久留米絣の特性を見事に活かした伝統工芸作品を数多く残しています。これらの作品は想像力を刺激し、楽しむことができる優れたものです。

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