初代の森山虎雄氏は、福岡県八女郡で1909年に生まれました。家業である久留米絣を続ける森山家の3代目として、幼少期から手伝いをし、見よう見まねで技術を身に付けていきました。16歳の時から本格的に久留米絣の製作に携わり、昭和初期には県工業試験場の指導を受けながら純正藍染めの研究を行いました。男物の細かい柄や伝統的な亀甲柄、蚊絣などの小柄の藍染技法で優れ、1959年には重要無形文化財「久留米絣」技術保持者・人間国宝に認定されました。その後も日本伝統工芸展への出品や日本工芸会会員として活動し、技術の保存や新しい柄の研究に努めました。また、後継者の育成にも力を注ぎ、多くの優れた技術者を育てました。 森山虎雄氏は、食道ガンのため享年70歳で亡くなりました。 彼の功績は多岐にわたり、1952年の全国織物コンクールで特選・国務大臣賞を受賞するなど、数々の賞を受けています。日本工芸会正会員として活動し、重要無形文化財久留米絣技術保持者理事や財団法人久留米絣技術保存会理事としても活躍しました。 現在は二代目の森山虎雄さんがその技術を受け継いでいます。 二代目森山虎雄氏は1933年に福岡県八女郡広川町で生まれました。本名は啓男氏ですが、父である初代森山虎雄の後を継ぎ、1975年に人間国宝として認定され、久留米絣の重要無形文化財技術保持者として活動しています。父親の没後、彼は二代目森山虎雄と名乗るようになりました。 二代目森山虎雄氏は、先代から受け継いだ高度な小柄の技術をさらに発展させ、独自の美しい幾何学文様を創り出しました。その功績により、日本伝統工芸展や日本染織展などで入選や受賞を重ね、現代の小柄久留米絣を代表する作家の一人として名を馳せています。 彼の業績には、1975年の重要無形文化財久留米絣技術保持者・人間国宝の認定や、1986年の日本伝統工芸展文部大臣賞の受賞、2003年には勲四等瑞宝章を受章するなど、数々の栄誉があります。また、日本工芸会の正会員としても活動しています。
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