京都府出身の皆川泰蔵氏は、昭和から平成時代にかけて活躍した日本の染織家です。元々の姓は八田でしたが、近代染色の先駆者である皆川月華の長女・千恵子さんとの結婚により皆川姓となりました。 泰蔵氏は日展評議員や日本染色造形協会理事長などを務め、後進の指導にも力を注ぎました。また、鹿児島女子短期大学で教授も務め、現代工芸界での地位を確立しました。彼の作品は京都の祇園祭の鉾にも飾られ、木版画などの額装された作品や屏風などはインテリアとしても人気があります。 泰蔵氏の作品は日本各地の美術館に多数収蔵され、その人気は非常に高いです。彼は京都市立美術工芸学校図案科に入学し、卒業後はろう染め一筋で活動しました。彼の作品は、「ろう染め一筋に歩み染色日本の民家」というテーマのもと、京都や奈良の神社や仏閣、庭園を題材にし、独自の作風を確立しました。 泰蔵氏は装飾性を強調した構図や新鮮な色彩、新技法を駆使し、対象から受けた感動の残像を単純化し、現実の風景を抽象化した作品を数多く制作しました。彼は肺炎のため、87歳で京都市山科区の病院で亡くなりました。
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