藍田正雄さんは、昭和15年に茨城県で生まれ、昭和18年に高崎市に移り住み、小学生の頃から父である春吉さん(三代目)の指導を受けて育ちました。十七歳の頃には職人として認められ、その後、埼玉や東京の工房で修行を積みました。昭和41年に高崎に戻り、父と一緒に仕事をするようになり、昭和52年に工房を現在の群馬に移しました。 藍田正雄さんは江戸小紋染めの技術で高く評価されています。日本伝統工芸染織展では文化庁長官賞や日本経済新聞社賞を受賞し、伝統工芸新作展では朝日新聞社を受賞しています。また、後継者の養成にも力を注いでいます。 平成10年には天皇皇后両陛下に日本絹の里で江戸小紋の実演を行い、平成11年には群馬県指定重要無形文化財保持者に認定されました。その後も群馬県功労賞表彰や伊勢型紙保存会育成保護、江戸小紋育成保護など、多くの賞を受賞しています。さらに、伝統文化ポーラ賞も受賞しています。 藍田正雄さんは江戸小紋の第一人者として、自身の作品制作と同時に後継者育成にも尽力されました。彼の手による江戸小紋は、細かい文様が遠目には無地のように見えるほど緻密で美しいものです。江戸時代には武士の裃として着用され、後に町人にも広まり、さまざまな文様が生み出されました。 藍田染工では、先代である藍田正雄さんから受け継いだ技術と貴重な伊勢型紙を用いて、全ての工程を手作業で行っています。
画像の着物・帯は弊社で過去に買取したものです。
藍田正雄の着物・帯の高価買取は是非、京都高級呉服買取センターにご相談下さい。