谷田部郁子さんは岩手県二戸で生まれ、幼少期を自然豊かな環境で過ごしました。山々を眺めながら、広い世界への憧れを抱いていたと言います。大学では東海大学のデザイン学科に進学し、卒業後は一時期企業で働きましたが、やがて染織りの世界に興味を持ちました。 染織作家の小島秀子さんに師事し、その後は川島テキスタイルスクールで技術を磨きました。展覧会での受賞歴もあり、国画会の準会員に推挙されました。しかし、都会での生活の中で故郷を懐かしく思い、岩手県二戸に戻り、「たんたんと工房」を設立しました。 谷田部郁子さんの作品は、自然の情景を織り込んだ温かみのある色彩や、抽象的な表現が特徴です。手織りの作品はまさに芸術品とも言える奥行きを持ち、自然現象やイメージを独自の視点で表現しています。 谷田部郁子さんは、化学染料と草木染めを併用しながらも、染めの過程で生じる曖昧な色彩や、色の向こう側に別の色が見え隠れするような深みを大切にしています。彼女の作品は見て触れることでその魅力が伝わり、素晴らしいと評されています。
画像の着物・帯は弊社で過去に買取したものです。
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