野村半平氏は明治37年に結城市で生まれました。高等小学校を卒業後、結城紬の職人の道に進みました。戦中の奢侈禁止令が出された際も、結城紬を守り続け、国の重要無形文化財指定に尽力しました。彼は生涯を結城紬に捧げた稀有な方です。 指定の要望を断り続けたという逸話が伝わるほど、野村氏は非常に希少な真綿糸(160亀甲用の糸)に細い麻糸を20%含んで地機で製作して織り上げる作品を生み出してきました。その作品は羽のような軽やかさを実現し、夏の風を感じさせる特別な風合いが特徴です。一反程度の生産に数年を要し、大変手間と時間がかかる究極の織物です。独特な上質な細糸と地機によって生まれるその軽やかな着心地は、他に類を見ない風合いを持っています。
画像の着物・帯は弊社で過去に買取したものです。
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