鈴田滋人氏は、木版摺更紗という染色技法で独自の作風を確立しました。この技法は、江戸時代初期に始まった鍋島更紗を起源とし、木版と型紙の2種類の型を併用して染色する特異な方法です。鈴田氏は、父である鈴田照次氏が幻の鍋島更紗の復元に半生を捧げた後、現代の鍋島更紗彼を作りたいと染色の道に入りました。 鈴田滋人氏の作品は、緻密で豊かな色構成を持ち、版打ちのリズムの美しさや高貴さ、日本画的な静謐さを感じさせます。木版摺更紗は、約10cm角の木版を全身の力を込めて連続して押して染めていく作業を要しますが、その結果、清新な構成的幾何学文様が創り出されます。 鈴田滋人氏は、2008年に「木版摺更紗」の分野で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、その作品は見る人を魅了する素晴らしい逸品となっています。
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